創業・創立・設立の意味や違いとは？企業と開業の違いも解説。 | コラム | 新谷秀雄税理士事務所【京王線】国領駅より徒歩5分

創業、創立、設立、など日常生活で聞いたことあるフレーズだと思います。
しかし、それぞれの正しい意味や区別を曖昧なまま使用していませんか？
自分で会社を興したいと考えている方は、絶対に知っておくべきことです。
そこで、今回はそれぞれの意味や違いを紹介したいと思います。

▼創業・創立・設立の意味
それぞれの意味を紹介します。
■「創業」は、新事業を始めること。
個人・法人のどちらでも意味は同じです。
新しく事業を始めた日のことを「創業日」と言います。
創業〇〇年とは、会社設立日ではなく事業を開始したタイミングを指します。

■「創立」は、組織や機関・施設を立ち上げること。
組織や機関を初めて立ち上げたタイミングを指します。
会社だけでなく、学校や同好会などの団体にも当てはまりますが、組織ではない個人で事業を始める場合はこれに当てはまりません。
登記や開業手続きなどは関係ありません。

■「設立」は、商業・法人を登記すること。
設立は、登記申請を行い提出した場合に使用します。
事業開始の有無は関係ありません。
登記申請した日が「設立日」になります。

▼法的に意味があるのは「設立」
創業や創設日などは、法的意味を持ちません。
しかし、設立日は会社法に則って行われた手続きなので会社が社会的に認められたことを意味します。
会社を設立すると納税の義務も発生します。
なので、創業や創設した日は記念日的な意味合いが大きいです。

▼その他の「起業」や「開業」の意味は？
新たに事業を興すことを「起業」や「開業」と言います。
「創業」とどういった意味合いの違いがあるのでしょうか？
■「起業」は現在・未来の話
起業を使用する場合、「これから起業しよう」や「いつか起業したい」と言いますよね。
「これから創業したい」とは言いません。
創業は、過去の話をする時に使用します。
「創業〇〇年」などです。

■「開業」は、個人に使われる
開業を使用する場合は、会社などの団体の時にはあまり使用しません。
飲食店や販売店などお店を始める時に使用しますよね。
他には、病院や歯医者など全て個人で始める事業です。
事業を始める時に提出する書類も個人やフリーランスの場合「開業届」。
企業など会社の場合は「法人設立届出書」になります。

今回は、創業・創立・設立などの意味を紹介しました。
これから起業を考えている方は、知っていて当然のことなので押さえておきましょう。