固定資産税は経費になる？減価償却との違いは？ | コラム | 新谷秀雄税理士事務所【京王線】国領駅より徒歩5分

事業に必要な土地や建物などにかかる固定資産税は必要経費として計上することができます。
その際、経費処理のポイントとなる償却資産税との違いも含めて解説していきます。

▼固定資産税と償却資産税の違いは？
固定資産税と償却資産税は、どちらも固定資産にかかる税金です。
分かりやすく説明すると以下の通りとなります。

■固定資産とは
事業を行う際に必要な土地や建物を固定資産と言います。
固定資産と言うと、まずはこれらを思い浮かべる方も多いかもしれませんね。
ですがそれだけではなく、パソコンや機械設備などの減価償却も固定資産となります。

■固定資産税とは
固定資産の中でも、土地や建物にかかる税金のことを固定資産税と言います。

■償却資産税とは
対して、固定資産の中で、土地や建物以外にかかる税金を償却資産税と言います。

■固定資産税と償却資産税の違いまとめ
固定資産
∟土地や建物←これらにかかる税金が「固定資産税」
∟土地や建物以外←これらにかかる税金が「橋脚資産税」

▼固定資産税はどこまで経費になる？
事業を行う上で使用している土地や建物の固定資産税は経費になりますが、プライベートで使用している自宅の土地や建物はもちろん経費にはなりません。
となると、自宅の一部を事務所として使用している場合はどうなるのか、気になる方もいるかもしれませんね。
その場合は、事業用に使っているスペースを割り出して計上することができます。

▼固定資産税の納付時期は？
固定資産税の具体的な納付時期は都道府県によって異なりますが、年間の納付額を一括、もしくは4期に分けて支払います。

▼固定資産税はどの時期に計上する？
固定資産税を必要経費として計上する際において、どの事業年度の経費として計上するかといった疑問があるかと思いますが、基本的には賦課決定があった日（納税通知書が交付された日）の属する年度に計上します。

混同しがちな固定資産と減価償却、そして固定資産税と償却資産税ですが、必要経費として計上することができます。
違いをしっかり理解した上で経費申請をして節税に役立ててくださいね。